キャリコン学科試験直前対策(9)働く環境の法制度等
働く人々を取り巻く環境に関しては、法律や多様な雇用形態、それに伴う各種制度や決まり事など覚えなければならないことが沢山あります。
もちろん全てを完璧に覚えることができるに越したことはありませんし、プロのキャリアコンサルタントとしてその知識をベースとした支援を実施することは非常に大切です。
ただ、ここではあくまでも資格取得に向けた試験対策としての位置づけで重要と思われる項目に絞って提示しています。
この領域は学科試験のなかでも私が最も苦手とした部分です。
それだけに、覚えるのにもとても苦労しました。
そこで、必要最低限おさえるべきことだけに絞ることによって何とかクリアできました。
以下の注意事項を踏まえても使えそうであれば是非ご活用ください。
【注意事項】
◆2021.10.17が最終更新日です。それ以降は更新していませんので、特に法制度関連は法律の改正等で変わっている可能性があります。
◆個人が個人の勉強のために作成したものです。当時の仲間にチェックしてもらいながら作成したものの、完全なる正確性の保証は致しかねます。
◆記憶を定着させることを目的としていますので、言葉の解説等はありません。
◆独自の略語を使っています(ただし一通り勉強された方であれば何のことか理解できると思います)
では「働く環境関連」いきましょう。
赤字は特に重要(出題頻度が高い)と思われるもので、これを覚えことが重要です。
労働法関連
・原則として書面交付が必要な6項目
①契約期間
②更新
③仕事の場所・内容
④仕事時間・休み
⑤賃金
⑥解雇
・就業規則の義務項目
-提示や配布、常時10人以上、労基署への届け出
・労働契約禁止事項
-契約違反の際の違約金支払いや額を決めておくこと、天引き返済、強制的な積み立て
・内定取り消しは通常の解雇と同じ扱い
賃金
・賃金支払いの4原則
①通貨払い
-同意得れば銀行振り込み、労働協約で定めれば現物支給OK
②直接払い
-労働者本人に直接
③全額払い
④毎月1回以上定期払い
-毎月月第4金曜日などといった変動する期日はNG、ただしボーナスは例外
労働時間・休憩・休日
・法定労働時間
-1日8時間以内、1週間で40時間以内
・36協定での時間外延長
-月45時間、年350時間
(労使合意あれば)月100時間未満、年720時間以内、月45時間越えは年6回まで
・割増
-法定時間外25%、法定休日35%、22~5時深夜25%
・休憩
-1日6時間ぴったりは休憩0時間、6時間を超えると45分、8時間を超えると60分
・法定休日
-毎週少なくとも1回、4週間を通じて4日以上
・年休
-半年継続雇用で8割以上出勤すれば10日取得可、20日上限、非正規でも一定条件のもと付与される
-会社は年5日取得させることが義務 時季指定で5日義務
安全衛生法
・年1回医師の健康診断実施の義務と、社員の受診の義務
・メンタルヘルスチェックは1年ごとに1回が義務(労働者50人未満は努力義務)
労災保険
・治療費は原則無料
・休業補償は4日目から8割
・仕事や通勤中のケガは健康保険はNGで労災保険
男女がいきいきと働くために
・産前6週休業可、産後8週休業義務
※ただし本人が請求し医師が認めた場合は産後6週経過後就業可
・育児・介護休業法
-1歳になるまで育児休業取得可、両親ともに育児休業は1歳2か月までの間の1年可
・パワハラ
-必要な措置が義務(中小企業はR4年3末まで努力義務)
-都道府県労働局総合労働相談コーナー
・セクハラ
-必要な措置が義務
-都道府県労働局雇用環境均等部
・間接差別禁止
-合理的理由ない限り身長体重要件可NG、転居前提NG、昇進にあたり転勤経験要件NG
・女性活躍推進法
-301人以上の企業に①活躍状況把握分析、②行動計画、③労働局への届出、④情報公開が義務
多様な働き方
・派遣社員
-派遣社員のキャリアアップに向けた計画的な教育訓練が派遣会社の責務
・契約社員
-1回あたりの契約期間は最長3年
-昇給有無、退職金有無、賞与の有無、相談窓口についても書面交付が義務
-繰り返し契約更新により通算5年を超えると無期転換が可能
・パートタイム労働者
-短時間の労働者
-昇給有無、退職金有無、賞与の有無、相談窓口についても書面交付が義務
・業務委託・請負
-労働者としての保護なし
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