キャリアコンサルタントの学び舎

キャリコン合格を目指す方に向けた学習ノウハウ共有、そして自分の学びを深めるために。

キャリコン実技面接試験対策 キャリアコンサルティング協議会の実技面接試験の流れと対策

国家資格キャリアコンサルタントの面接試験の対策です。

 

学科試験、論述試験が終わり、最後にやってくる大きな砦ですね。

紙、文章との戦いではなく、人を相手に人に見られながら実施する面接試験。

「面接は得意じゃないんだよな・・」と思っている方も多いかと思います。

でも大丈夫です。

面接試験の流れをしっかり把握し、自分なりの対策をもって臨めば練習通りの「いつもの自分」が出せるはずです。

それは合格への大きな一歩になります。

ここでは、その面接の流れと、対策のポイントを提示します。

 

以下の注意事項を踏まえたうえで、使えそうであればご活用ください。

皆さんの学びを深める一助になれるとすれば幸いです。

 

【注意事項】

◆個人が個人の勉強のために作成したものです。

◆第18回の試験対策として作成したものであり、第19回以降の試験形態の変化等は考慮されていません。

 

 

 

実技面接試験の概要

【問題数】
ケースを1つ

 

【時間】
合計20分
(1)ロールプレイング15分
(2)口頭試問5分

 

【実施形式】
(1)ロールプレイング
面接官2名の方の前で、クライアント役の方に対しキャリアコンサルタント役としてコンサルティングを実施

(2)口頭試問
ロールプレイング終了後に面接官2名に向き直り、自らのキャリアコンサルティングを振り返り、面接官からの質問に回答

 

実技面接試験までの大まかな流れ

※第18回・大阪会場での流れです。
・ホテルの会議室に30名弱が集合。2つのグループに分けられます。

 

・係りの方から全体の流れの説明があり、前半のグループの方々から移動を開始。会議室の出口でクライアント役の方と初顔合わせします。男性、女性どちらかな?と気になる方にはドキドキの瞬間です。

 

・そのままクライアントの方が面接試験の部屋まで誘導してくれ、部屋の前につくとケースメモを渡されます。この時に一通りケースメモの内容を頭に入れます

 

・しばらくすると中から呼び出しがかかり入室します。

 

・中には面接官2名が控えており、その数メートル前にロールプレイングのための机といすが設置されています。面接官に促され着座し、ロールプレイングスタートとなります。

 

・ロールプレイングは15分実施します。15分経つとタイマーが鳴り、クライアント役の方は退席され、みなさんは面接官のほうに向きなおります。

 

・ここからすぐさま口頭試問にうつります。

 

実技面接試験での評価ポイント

面接官はおそらく以下の4点を見ているのではないかと想定します。


(1)基本的態度
クライアントの気持ちを受け止めることができているか。
・ロジャースの3つの条件、受容・共感・自己一致ができているか。
好意的関心を寄せているか。ロールプレイとはいえ演技になっては見透かされます。

 

(2)関係構築力
・傾聴できているか。バーバル、ノンバーバルともにしっかり意識してください。
・かかわり行動やかかわり技法でクライアントの話を受け止め、促しができているか

 

(3)問題把握力
・クライアントの主訴、抱えている問題を適切に理解・把握したか。焦ってここをないがしろにして先に進めてはいけません。わからない時は「もう少し具体的に教えていただけますか」と投げかけてみましょう。
・キャリアコンサルタントとしてクライアントの問題点をどのように捉えたか。

 

(4)具体的展開・目標設定(方策の実行)
・捉えた問題をこれからどのように相談・支援していくか。

 

(1)(2)は主にロールプレイングでのふるまいで、(3)(4)は主に口頭試問でチェック・評価していくと想定されます。

 

口頭試問での具体的な設問と重要ポイント

(1)自己評価
コンサルティングで実施できたこと、できなかったことを教えてください。

 

(2)主訴
クライアントが相談したかったこと(一番訴えたかったこと)は何ですか。

 

(3)キャリアコンサルタントとしての見立て
キャリアコンサルタントとして見立てたクライアントが抱える問題点を教えてください。

 

(4)その後の展開
面接がこの後も続くとしたら、どのような支援・サポートを実施しますか。

 

口頭試問で重要となるのが答え方の“型”を持つことです。

もちろん、こういう面接が得意な方は柔軟にアドリブも聞かせながら実施いただければよいと思いますが、自信のない方は丸腰でいくと、第1問から頭が真っ白になることもあるかもしれません。

それを避けるためにも“型”が重要なのです。

 

“型”とはどのようなものか

ロールプレイングのケースはあらかじめ分かっているわけではありませんし、実際のルールプレイングでは思い通りに進むこともなかなかないでしょう。

ですから、回答を全て事前に準備することは不可能です。

 

ただ、あらかじめ準備できることもあります。

前提として、多くの方がロールプレイングでは問題の把握くらいまで、進んだとしても具体的展開の入り口くらいまでで15分を終えます。

逆に言うと、信頼関係を構築し、問題把握まではできるということです。

 

ですから、信頼関係と問題把握は出来る前提で、例えばこういう答え方を準備することはできます。

 

Q.

コンサルティングで実施できたこと、できなかったことを教えてください。

A.

「信頼関係の構築」と「問題の把握」は一定程度できたと思います。

その理由としましては、丁寧な傾聴を心掛けることでクライアントの・・・な気持ちをしっかり受け止めることができ・・・のような態度や言葉を得ることができたからです。また、丁寧な伝え返しも心掛けたことでクライアントが何を問題と感じているかも深ぼって聴くことができました。

一方で、途中に出てきた・・・といった感情(言葉)に対しては、今回の与えられた時間の中では扱うことができませんでした。

 

・・・・のところは、ケースによって違いますから、ここはロールプレイングのなかで得た内容を入れていくというイメージです。
面接官からは敢えて「具体的に答えてください」と言われることがあります
ですから、・・・のところが非常に重要です。

 

ちなみに、回答例の「一方で、」の部分は、できなかったことを言っているようで実は時間がなかっただけで自分はちゃんと気づいていましたよというアピールになっています。こういう言い回しも是非参考にしてみてください。

 

以上になります。

皆さんの面接試験の参考になれば幸いです。

 

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