キャリアコンサルタントの学び舎

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キャリコン論述試験対策 キャリアコンサルティング協議会の論述試験の構造と対策

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国家資格キャリアコンサルタントの論述試験の対策です。

私はキャリアコンサルティング協議会の方を選択して受験しました。

大きな理由は「読まなければならない文章の量がJCDAに比べて少ない」というものでした。

 

しかし、それでも論述試験は時間が足りません。

論述試験を自宅などで勉強するのはパワーが要ります。

だって、めちゃくちゃ疲れますもんね。

 

正直、私も論述試験はなかなか自宅でやれませんでした。

それで、本番の1か月前にあった模擬試験を受けて、時間の足りなさ加減に衝撃を受け急いで対策を練って出来上がったのが今から紹介する考え方です。

ちなみに、これで私は本番では5分前までに解き終え事前退席し、合格もさせていただきました。

 

この方法が正しいかどうかは分かりませんし、人それぞれ合う/合わないはあると思います。

そして何より、本来のキャリアコンサルティングはこんな試験対策のように進めるものではないでしょう。

それでもまずは合格しなければ始まらない。

そういう葛藤の中で作っていますので、かなり試験対策の色が濃くなっています。

 

そういった背景も分かったうえで、さらには以下の注意事項を踏まえても使えそうであればご活用ください。

 

【注意事項】

◆個人が個人の勉強のために作成したものです。

◆第18回の試験対策として作成したものであり、第19回以降の試験形態の変化等は考慮されていません。

◆事例の逐語記録は完全に私の創作です。

 

 

CC協議会論述試験の構造

以下の図は、キャリコンサルティング協議会の論述試験の構造を図で表したものです。

私が受験した第18回と、その前の第17回、16回、15回は概ねこの構造です。

ただし、第14回までさかのぼると若干形式が違っており、今後も変更の可能性があることはご認識ください。

なお、過去問題は協議会のホームページにあります。

 

<キャリアコンサルティング協議会の論述試験の構造>

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4つの質問

質問は4つで以下のような内容を問うものとなっています。

 問1 相談者の主訴を問う問題

 問2 CCが発した質問の意図を問う問題

 問3 CC視点の問題点とその根拠を問う問題

 問4 今後の支援の方向性を問う問題

 

それぞれのポイントをまとめてお伝えします。

回答の仕方の例については以下の<仮想の事例記録>についての例と思ってください。

 

<仮想の事例記録>

・役職定年を控えた50代中盤の女性

・先日、以前の同僚女性とばったり出会い、彼女が独立して楽しそうにしているのをみて羨ましく思った

・役職定年後に会社に残って働くという選択肢も考えていて、どちらにするか迷っている

 

問1 相談者の主訴を問う問題

【ポイント】

・感情や葛藤について書く!

・そのために感情や葛藤の文章が出てきたら下線を引いておく!

(例)

不安だ、心配だ、悔しい、焦っている、どうしたらいいかわからない

 

【回答の書き方例】

『同僚の女性が成功しているのを羨ましく思い、自分がこのまま役職を降りて会社に残ったほうがいいのか不安に感じどちらにしたらいいか悩んでいる。』

※回答の書き方の構造理解が主眼なので文章はシンプル化しています

 

問2 CCが発した質問の意図を問う問題

【ポイント】

・相談者の「捉え方」「考え」「思い」を確認する意図があるはず!

(例)

・独立するということはどういうことだと思っているのか?

・部長にいわれた言葉をどう捉えたか?

・子育てをしながら働く大変さとはどういうことだと考えているのか?

 

【回答の書き方例】

『役職を降りて60歳以降も会社で働く場合の自分をどう捉え、また独立した場合どのような働き方を想像しているのか確認するため。』

※回答の書き方の構造理解が主眼なので文章はシンプル化しています

 

 

問3 CC視点の問題点とその根拠を問う問題

【ポイント】

・問題とその根拠をペアで2つは提示する!

・●●についての「仕事理解不足」「自己理解不足」「価値観が不明瞭」に注目!

・「根底にある大きな問題」と「個別問題で解決されていない方の個別問題」を掴む!

(例)

根底にある問題⇒60歳以降のキャリアプランが描けていない

個別問題①⇒独立するとどんな働き方になるか理解していない

個別問題②⇒60歳以降も会社に残った場合の働き方を理解していない

※例えば事例記録のなかで相談者が60歳以降に会社に残った場合の働き方について人事等に既に聞いて理解しているようであれば個別問題②は解決しているのでCC視点の問題点にはなりません。

 

【回答の書き方例】

『相談者の問題点は、60歳以降の自身のキャリアプランが不明確であることと、独立した場合の仕事理解不足が問題と思われる。』

※回答の書き方の構造理解が主眼なので文章はシンプル化しています

 

問4 今後の支援の方向性を問う問題

【ポイント】

・相談者の感情を受容して丁寧に傾聴することで、相談者が自分の問題に冷静に対処できるような心の状態になるような働きかけについて書く!

・優先順位を意識し、「具体的な解決策」+「それによってどんな問題を解決するか」を意識する!

・最後に相談者が前向きに、自主性をもって解決に向けた取り組みができるよう支援することを方針として打ち出す!

 

【回答の仕方の例】

『独立することと同じ会社で働き続けることのどちらにしたらよいかわからずに悩んでいる相談者の気持ちに寄り添って丁寧に傾聴することで落ち着いて考えられるよう支援する。そのうえで同意が得られれば、キャリアコンサルティングにより相談者の今後のキャリアプラン明確化につなげ、また、独立した人に具体的な話を聞く場を設定することで独立することの仕事理解を深める支援をする。これにより相談者が今後のキャリアについて自主的に考え、選択ができるよう支援することを方針とする。』

※回答の書き方の構造理解が主眼なので文章はシンプル化しています

 

以上になります。

皆さんの論述試験の勉強の参考になれば幸いです。

 

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